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日本VSアメリカの早期リタイヤ

  • 執筆者の写真: 山下 航太朗
    山下 航太朗
  • 2020年9月2日
  • 読了時間: 2分

更新日:2020年9月9日

FIRE(Financial Independence, Retire Earlyとは、一言で言うと、日本でも人気のある「早期リタイヤ」や「セミリタイヤ」のアメリカ発祥の考え方です。

ただ、このことについてアメリカの記事やメディアの情報を見た僕はひとつ、日本人の早期リタイヤとのズレを感じました。



何かというとこの「Financial Independence, Retire Early:経済的に独立して早期退職」(以下、FIRE)は30代などの若い時までに一生懸命働き資産を節約してでも貯めて、貯蓄した資産をリタイヤ後に4%程度で投資し運用することで余生を、本業をせずに利息と元本だけで経済的自立と自由を手にし楽しく生活することを目的としているという点。

つまりは、【金融リテラシーがあることが前提で、事前に早期リタイヤを想定し、人生設計をして計画的に困ること無く生活をする】ことを目指しているのです。

これが今、アメリカでブームになり始めています。


ところが、日本人の一般的な早期リタイヤというのは、少し前に流行った「Bライフ」や車中泊生活(もちろん、アメリカにも大きなキャンピングカーで住んでいる人はいますが)、安い土地や家を田舎に借りるか住むなどで自給自足のように、ずっと最低限に近い生活スタイルで節約して貯蓄を切り崩し、アルバイトのようなものをして生きていくものが多いです。

そこに日本の早期リタイヤの形とアメリカ流の大きな「金融リテラシーの格差」を僕は感じました。

また、日本は医療の面で国民健康保険に全員が加入しているので、3割負担や色々な制度を受けることができますが、アメリカでは医療保険は任意で非常に高額なので、リタイヤ後に賢い人は少ない日数で好きな仕事(スターバックスなどの福利厚生がしっかりしている会社などが)をし、健康保険を受けられるようなやり方も流行っています。


このあたり、かなりリテラシーが高いが故に設計できるライフスタイルだと思いませんか?


「日本人の節約メインの貯金切り崩しタイプ」とは大きくかけ離れています。

もちろん、どちらが正解か、などと言うことはありませんが、どちらが賢くお金に困らず生活できる早期リタイアかというと、やはり、不労所得の運用分のお金が入り続けるリタイヤが僕は精神衛生上より良い安心できる新しい生き方の一つだと思いました。

こんなところにも金融先進国と金融後進国(国民の金融リテラシーの高さという意味において)が如実に現れている現象だと非常に興味深く思いました。

 
 
 

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©​山下航太朗オフィシャルサイト

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