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ホリエモンのミュージカルに行った話

  • 執筆者の写真: 山下 航太朗
    山下 航太朗
  • 2019年1月8日
  • 読了時間: 3分

まず初めに、僕は堀江貴文(ホリエモン)という男が実業家として大好きである。

彼の本はチェックして買うようにしている位、好きだ。ホリエモンが刑務所から出てきた後、彼を呼び公演を企画した会社のスタッフとして、僕はお仕事をさせてもらった過去があるので、ほんの少しではあるが、身近に感じていたところもあった。

なので、このミュージカルは僕にとって二回目に生のホリエモンに会う機会となった。

彼の何が好きかというと、先見の明がずば抜けている点、ビジネスセンスに夢を持ち込んでいることだ。

もっと言うと、夢や好きなことが仕事に繋がるというスタンス。

YouTubeが「好きなことで生きていく」なんていうキャッチフレーズをCMする前から、一貫性を貫き、彼がこのことを実行し実際に成功している点において尊敬している。


そんな、ホリエモンが2018年のクリスマスの季節に、イギリスの文豪チャールズ・ディケンズの小説「クリスマス・キャロル」を原作にミュージカルを行った。

内容はホリエモンに合わせた形で脚本し直したモノであった。あの、実業家のホリエモン(主人公の名はスクルージ)が歌って踊るのである!

そして何より、このストーリーは、金も名誉も地位も手に入れた主人公スクルージ(ホリエモン)がクリスマスを嫌っているところからスタートする。

なぜ嫌うかというと、クリスマスに生産性がないから。ビジネスに関係しないクリスマスに恋人や家族と過ごし浮かれる人間がスクルージは大嫌いなのだ。

ところが、このクリスマスに対する考えを、ある事を機にスクルージは改心し、金も名誉も捨て、クリスマスに家族と過ごす大切さに気付かされるという原作同様、普遍的テーマを描いている。


この辺りは原作と同じなのだが、所々にかつて、金の亡者と言われたホリエモンと重なる部分があり、IT企業の社長として成功したスクルージとして出演していて、絶妙にホリエモン自身が自分の過去を振り返りながら演技をしているようで面白いのである。

具体的にホリエモンのセリフには、かつて自分が起こした事件に関する自虐ネタのようなものが含まれていて、このあたりは非常に愉快で会場でも笑いが起きた。

例えば、歳をとったスクルージは「かつては、金もあった。球団も買収しようとしたし、テレビ局も買収しようとした」こんなことを呟くのである。


なんだか、ホリエモン自身の今の思いが込められているようで、こういう演技に関して彼は俳優でも舞台人でもなんでもないのだけれど、どんな俳優でも演じきれないリアリティーがそこにはあったのだ。

そしてなにより、この「クリスマス・キャロル」は原作同様、一番大切なのはお金ではなく愛や家族だというよくある題材がテーマだ。


僕が心打たれ、気に入ったセリフは「そりゃ、少しの金はあったほうがいい。でも、金よりも大切なものがある」というセリフ。

とても良いセリフだと思った。彼の言う紙幣価値の本質に迫る意見も反映されているように感じた。


では、最後に、僕が行ったホリエモンのミュージカル「クリスマス・キャロル」のチケット価格をご紹介しよう!!


一番高いチケットが160万円! その次のランクで40万円! VIP席で15万円!

ビューシートで8万円。アリーナ席4万円。スタンディングで7000円。


僕は思った。「そりゃ、少しの金はあったほうがいいね。だって、ミュージカルすら行けなくなってしまうから」と。


 
 
 

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©​山下航太朗オフィシャルサイト

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